2024年11月19日(火) 横浜市立港南台第一中学校にて開催された職業講話に行ってきました。
当日は中学2年生177名を対象に開催され、たくさんの企業様が参加されていました。
そのうち、はまっ子を介してご参加いただいた企業様は3社いらっしゃいました。
① 株式会社堀口珈琲 伊藤亮太様、秦はる香様
② 新横浜グレイスホテル 櫻井康平様
③ 株式会社横浜スタジアム 早野禎一様、高野一博様、吉川翔様
生徒たちは聞きたい企業の教室に、約15人程度に分かれスタートいたしました。
1社目は、株式会社堀口珈琲 伊藤亮太様、秦はる香様を講師にお迎えしました。
まずは伊藤亮太様より会社概要の説明をいただきました。
都内に4店舗、中国上海にも出店していて横浜市中区には「横浜ロースタリー」という工場見学も可能な焙煎所もあるとのことでした。
次に、中学生が身近に感じるようコーヒーにまつわるクイズが出題されました。
Q1)世界中で1日あたりコーヒーは何杯のまれているか?
A1)25億杯
Q2)世界でのコーヒーの栽培面積はどれくらい?
A2)約11万平方メートル ※日本の国土の約1/3程度の広さ
いずれの答えにも生徒は一様に驚きを隠せない様子で、盛り上がりを見せていました。
続いて、コーヒーに関わる仕事の紹介があり、大きく2つの業務についてのお話がありました。
まず一つ目は、生豆を輸入・販売する仕事です。生豆を買付けし販売するこの業務は、産地を訪問し輸出業者と交渉、手配まで行うため、は英語力は必須。特に原産国である中南米の公用語であるスペイン語ができるとなおよいというお話がありました。
二つ目はカフェを運営するという仕事です。皆さんの身近にあり、バリスタには憧れもあるかと思いますが、コーヒーの抽出や、食事の調理、接客、仕入れや在庫管理、また金銭管理等やることは盛り沢山。ひとつのことに集中してしまいがちな没入型の人には向いておらず、周りがよく見えるタイプの人にしかできない仕事であると、具体的な適性についてもアドバイスをいただきました。
最後に、秦はる香様よりご自分の仕事を通し、日々感じる大切なことについてお話をいただきました。
上手くいくことばかりではない。でも続けるといつのまにかできていることもある。それには続けることが大切。小さな違いを見つけ、興味を持って楽しく行動すること。時には「なぜだろう?」と立ち止まって考えると見える世界が広がってくる…
いま、まさにこの学生時代から意識してできるお話に、生徒は真剣な眼差しで聞き入っていました。
伊藤亮太様、秦はる香様、誠にありがとうございました。
2社目に新横浜グレイスホテル 櫻井康平様を講師に迎えしました。
まず、ホテルにはどんな仕事があるのかについて、ご紹介をいただきました。
そして、櫻井様がホテルマンになろうと選んだきっかけや経緯についてお話をいただきました。
高校2年生の時、進路を考える中、自分の好きなこと、苦手なことは何だろうと自己分析をしたそうです。
その結果、人と話すことや人に喜んでもらえることをしたい!という結論に至り、それなら接客業のプロになろう!接客業のプロといえばホテルマンだ!ということでこの仕事を目指したということでした。
ホテル業界に向いている人とは、を具体的に挙げ
・身だしなみに気を使える人、
・正しい言葉遣いができる人、
・協調性のある人、
・何かを考え実行できる人 等々
生徒たちは、自分の強み、弱みを点検し、自分は何に向いているのかを改めて考えるきっかけになったようでした。
また、櫻井様が現在担当しているウエディングプランナーという仕事を通し、担当したお客様から感謝とお礼の手紙をいただくこともあるということで、実際に届いた手紙を紹介してくださいました。
そこには、グレイスホテルで結婚式をしたこと、担当者が櫻井様でよかった、ということをはじめ、感動と感激の言葉でつづられており、感謝の思いが込められていました。
このお客さまからいただく言葉の力が、櫻井様たちの心を動かし、この仕事をしていてよかった!また頑張ろう!という高いモチベーションにつながっていることを感じた場面でもありました。
自分の輝ける場所を探すことができたからこそ、仕事にまい進することができている。中学生にわかりやすく伝わるエピソードをたくさん披露していただけました。
櫻井亮太様、誠にありがとうございました。
3社目の講師は、株式会社横浜スタジアム 早野禎一様です。
はじめに横浜スタジアムに行ったことがある人?
という質問から始まり、ほとんどの生徒が足を運んだことがありました。
1978年設立(創立48年目)の横浜スタジアムはベイスターズの試合以外に、テレビ番組・CM、ライブ、イルミネーション等で使用されており、広大な敷地を有しております。
そんな大きな横浜スタジアムのような施設を社員64名で運営している事に生徒の皆さんは驚いていました。
イベント当日だけでなく、食事や清掃、ブルペンの芝やネットの手入れ、放送設備の操作や機材の準備・管理など、日常的な管理の仕事の大切さにも触れ、説明をいただきました。
今回、そんな横浜スタジアムで働いているみなさんから「仕事ってそもそもなんのためにするの?」「どうして働くの?」など未来の人材に向けて前向きなお話がありました。
そもそもなんのために働くの?
・自分の人生に投資するため(生徒A)
・成長のため(生徒B)
・人生に彩りを与えるため(生徒C)
・お金を稼ぐためだが、お金のためだけではない(担任)
・自分がいる価値を発揮する(早野様)
生徒は3分間、隣の人と話し合い、各々の答えを出していました。
また、現役で働いている社会人の意見を聞こう!ということで、早野様と同行されていた横浜スタジアムの方や、担任の先生にもお話をいただきました。
大人の生の意見に生徒たちは熱心に耳を傾け、各々自分の考えと照らし合わせてどのように社会人になりたいか、将来どのような家庭を築いていきたいか今後の人生設計の参考にしていました。
その後働き方についてのお話があり、横浜スタジアムの男性社員の育休取得率は17%。
これはかなり高い方であり、これからもどんどん増えていくとのことでした。
男性も子育て・家事をするのが普通になってきている時代となってきていること。
また、仕事のために生きる!という生き方もよいが、自分に合う仕事、生き方を見つけていこう!という激励の言葉を生徒にかけてくださいました。
あくまでも仕事は「やらなければいけない」ことではなく「人生の1コンテンツにすぎない」というメッセージを最後にいただき、講話を締めくくっていただきました。
最後に生徒の皆さんから社会人に対する質問をいただきましたので参考に以下記します。
◾️働き方についての質問
・就業時間は何時から何時までですか?
・仕事をしていて楽しかったこと、辛かったことをそれぞれ教えてください
・仕事にやりがいは感じますか?
・お給料はどのくらいですか?
生徒の皆さんたくさんの興味を持っていただけた、大変有意義な時間となりました。
早野禎一様ありがとうございました。
今回も各企業の講師の皆様からは、仕事に対する熱い思いが伝わってきました。それに応える形で、生徒たちも非常に熱心に参加しており、充実した講話となりました。
弊社は今後も中学生のキャリア教育をサポートし続ける所存です。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。