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2024年11月19日(火)横浜市立義務教育学校緑園学園にて開催された職業講話に行ってきました。

2024年11月19日(火)横浜市立義務教育学校緑園学園にて開催された職業講話に行ってきました。

横浜市立義務教育学校緑園学園当日は7年生(中学1年生)を対象に行われ、はまっ子を介してご参加くださった協賛企業様5社が講話をしてくださいました。

1、株式会社アール・エフ・ラジオ日本
2、ソリューション・ラボ・ジャパン株式会社
3、奈良建設株式会社
4、日本アビオニクス株式会社
5、明治安田生命保険相互会社

生徒さんは、希望する企業の教室に各15人~25人に分かれて講話を聞きました。

1社目は株式会社アール・エフ・ラジオ日本の高倉様より、ラジオ局の業務や記者としてのお仕事についてお話をいただきました。

講話中の様子

ラジオ日本は横浜に3つ、東京に7つのスタジオを持ち、高倉様は記者として今年初めに発生した能登半島地震の取材で被災地へ向かわれたそうです。ラジオは携帯電話1つでリポートが可能で、災害時の停電中でも情報を得られる手段としての重要性を強調されました。
記者の仕事は「記者クラブ」と呼ばれる取材拠点でネタ探しや議員、ジャーナリストとのアポ取り、進行台本作成など多岐にわたります。また、ADやプロデューサーなど他部門の役割も詳しく説明していただき、社員同士が意見を出し合いながら番組を作り上げる過程の面白さについて語られました。

講話中の様子

生徒からの質問コーナーでは、「お仕事で大切にしていること」に対して「意見を伝えることと相手の意見を聞くことが重要」と回答。「この業界で働くきっかけ」については、中学生時代にテレビ業界に憧れていたことや記者になってからの学びや面白さを語ってくださいました。
特に能登半島地震の話題に、生徒たちはラジオの役割に深い関心を持ち、真剣に話を聞いていました。
高倉様、貴重なお話をありがとうございました。

続きまして、ソリューション・ラボ・ジャパン株式会社の森原様・宮田様にお話しいただきました。

講話中の様子

今回の講話は、森原様より自己紹介と「IT業界を目指した理由」から始まりました。そして、「ITとは何か?」という基本的な内容から、IT業界の具体的な仕事内容について、分かりやすく説明が進められました。
IT(Information Technology)の解説では、日常生活や産業の中でどのようにITが活用されているのかが丁寧に語られました。さらに、プログラミング言語についても触れられ、どんな場面でその技術が必要とされているか、また、それが私たちの生活にどのような形で関わっているのかを具体例を挙げて解説されました。
講話の後半では、「なぜ働くのか?」というテーマに沿って、働く意義について熱心に語られました。

講話中の様子

若い頃は「自分のため」「経済的な自立のため」に働くことが主な理由となりますが、年齢を重ねライフステージが変わるにつれ、「家族のため」「大切な人を支えるため」といった、他者のために働く意義が生まれることが伝えられました。
働く理由は一人ひとり異なり、また時とともに変化するものだというメッセージは、生徒たちにとって深く心に響いているように思えました。
今回の講話は、ITという分野への理解を深めるだけでなく、「働く」という行為の本質について考える貴重な機会となりました。

ソリューション・ラボ・ジャパン株式会社の森原様・宮田様、興味深いお話しをしていただき誠にありがとうございました。

3社目は奈良建設株式会社の石黒様と西部様より、会社や建設業についてのお話をいただきました。

講話中の様子

まず、奈良建設という社名について、生徒たちから「奈良県や法隆寺に由来しているのですか?」という質問がありましたが、実際は創業者である「奈良武師様」に由来していると説明がありました。
建設業は「建築」と「土木」の2つの部門に分かれます。「建築」はビルやマンションなどの建造物を作る分野で、「土木」は堤防やトンネル、道路、鉄道などを作る分野です。奈良建設様はこれらの分野で幅広く活躍されており、能登半島地震による建物の倒壊や、集中豪雨で川が決壊する様子を経験し、今後は「地震に強い街づくり」や「台風や豪雨に強い河川建設」を目標に掲げているとお話しくださいました。

講話中の様子

講話の中では、現場で使われる機械や作業の手順が動画やスライドを使って紹介され、生徒たちにもわかりやすく説明されました。建設業の魅力について、「自分の考えを形にし、完成後には多くの人に感謝されることがやりがいです」と語られたのが印象的でした。

また、生徒からの質問コーナーでは、「仕事で大切にしていること」について、「建設は一人ではできない仕事なので、人々との関係を築きながら進めることが大事。また、税金を使って行う事業であるため、本当に必要で無駄のないものを作るという意識を持っています」と回答されました。さらに、「スケジュールについて」では、「調査から設計に1~2年かかることもありますが、工事自体は1~2か月で終わることが多い」と具体的に説明してくださいました。
講話の中で「インフラ」や「老朽化」などの専門的な用語も出てきましたが、生徒たちが興味深く耳を傾けていた様子が印象的でした。奈良建設株式会社の石黒様、西部様、貴重なお話をありがとうございました。

4社目は、日本アビオニクス株式会社から坂井田様、山本様、佐々木様が講話されました。まず、「日本アビオニクス」がどのような会社なのか、そして社会の中でどのような製品を作っているのかという紹介から始まりました。

講話中の様子

特に、戦車や戦闘機、船舶に関わる製品についての説明では、クイズ形式で生徒たちと対話を交えながら進められ、教室は和やかな雰囲気に包まれました。生徒たちは元気に回答する場面もあれば、少し恥ずかしそうに答える姿も見られ、楽しいやりとりが印象的でした。当日は非常に寒い日でしたが、教室内は熱気に満ち、活気のある時間となりました。

講話中の様子

講話の後半では、日本アビオニクス様が製造している「サーモグラフィー」ハンドタイプの体験が行われました。生徒たちは、冷えピタを貼ったときに体温がどの程度下がるのか、手の温度がどれくらいなのかなど、実際に温度を測りながら楽しく学びました。
体験を通して、身近な温度の変化や、サーモグラフィーの実用性について理解を深めることができた様子でした。
講話終了後も、生徒たちから講師陣への質問が相次ぎ、興味を持った生徒たちの熱意が伝わってきました。今回の講話を通じて、生徒たちは日本アビオニクスの技術や製品の重要性を実感するとともに、新たな学びや発見を得たように感じました。

坂井田様、山本様、佐々木様、貴重なお話をありがとうございました。

5社目は明治安田生命保険相互会社の飯沼様と阿部様から「働くとは何か」「保険の助け合いの仕組み」をはじめとする講話をしていただきました。

講話中の様子

はじめに、「働く」とは単に「お金やお給料を稼ぐこと」だけではなく、「誰かの役に立ち、感謝の言葉をもらうこと」「社会の中で役割を果たし、人々を支えることの大切さ」について教えていただきました。働く意義を深く考えさせられるお話でした。
続いて、保険についてのお話がありました。
「運動会でケガをした場合」という具体例を用い、皆さんから集めたお金が助け合いの仕組みで活用されることを説明してくださいました。この例えを通じて、生徒たちにも保険の役割がわかりやすく伝わりました。
さらに阿部様からは、「困っている人を助けるのが保険の役割」であり、その結果、感謝の言葉をいただけることがやりがいであると、保険会社で働く理由についてお話しいただきました。

講話中の様子

講話の後半では、対話形式のクイズが行われました。「もしもの備えにどちらを選ぶ?」というテーマで、①貯金、②保険、それぞれの特徴やメリットについて生徒たちが真剣に考える場面が印象的でした。中には事前に保険や貯金について学んでいた生徒もおり、深い議論が展開されました。

また、「オリジナルの保険を考えよう」というグループワークでは、「学校内で忘れ物を貸してくれる保険」といったユニークなアイデアが飛び出し、私共もとても勉強になる内容でした。最後の質問コーナーでは、「今までで一番困ったことは何ですか?」「お客様にどのようなお話をされますか?」など、保険や保険会社への関心の高さが感じられる質問が多く寄せられました。
飯沼様、阿部様、貴重なお時間をいただき、素晴らしいお話をありがとうございました。

今回の講師の方々のお話を実際に聞き、社会には様々な仕事や職種があることをはじめ、仕事に対する具体的なイメージができ、生徒の皆さんは自分事として捉えることができたようでした。講師の皆さま、誠にありがとうございました。
はまっ子防災プロジェクトは、今後も地域の輪が広がり地域社会の好循環ができることを目標に学校と企業をつなぐお手伝いをしていきたいと考えます。

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