2024年2月5日 株式会社横浜アリーナの「震災対策避難誘導訓練」を見学してきました
横浜アリーナは、年間約220日ものイベントが開催されていて、最大17,000人を収容することができるとても大きな施設です。
今回の訓練は、2月のとある休日の午後、国内タレントのコンサートで客席数10,000席がほぼ満席の中、千葉県南方沖でマグニチュード7.9の地震が発生し、横浜の最大震度6弱、港北区は震度5強の地震が襲うという想定で行われました。巨大モニターに緊急地震速報が映し出され、訓練がスタートします。
さらに、今回の訓練では火災も発生するという設定で、赤色回転灯を置き、それを出火に見立て、マニュアルで動作を確認しながら初期消火の訓練も行いました。
また、コンサート中に地震が起こると、観客が揺れに気が付きにくいという特徴があるので、どれくらい揺れたらコンサートを中断するかの判断が問われます。災害時の避難には、パニックによる将棋倒しなどが懸念されるため、放送によるロビーへの一時避難誘導が要となります。そこで今回は警備会社6社、総勢約60名も訓練に参加し、客席から全てのお客様をロビーへ避難誘導するという訓練が行われました。
警備会社の方々が、目の前にたくさんのお客様がいらっしゃるというイメージをしながら、手を挙げて観客をロビーへ避難誘導をします。観客が慌てないように、落ち着いたトーンで声をかけていきます。
ロビーに一時避難完了したあと、急に外へ出ると危険なため、観客をここで待機させます。「危ないですから外に出ないでください」と声をかけていきます。
今回の訓練はここで終了ですが、横浜アリーナは、帰宅困難者の受け入れ施設でもあるので、他にもさまざまな訓練内容があると伺いました。
横浜アリーナではお客様に安心してイベントを楽しんでいただくために、イベント開催中を想定した避難訓練を実施しています。万一の際に主催者・お客様と連携した対応ができるよう定期的な訓練で避難誘導手順など細部にわたり確認しているとのことです。
そのおかげで私たちは安全が保たれていることを実感いたしました。
弊社では、今後もこのような企業の防災への取り組みを紹介していきます。