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2025年2月28日(金)横浜市立平楽中学校にて開催された職業講話に行ってきました。

2025年2月28日(金)横浜市立平楽中学校にて開催された職業講話に行ってきました。

平楽中学校外観

当日は中学1、2年生を対象に行われ、はまっ子を介してご参加くださった協賛企業は5社いらっしゃいました。(敬称略 順不同)

1、太陽油脂株式会社

2、株式会社堀口珈琲

3、株式会社北海ボーリング

4、JNC株式会社

5、株式会社ロマック

 

1社目の講師は、太陽油脂株式会社、東山様です。

太陽油脂職業講話の様子

まず、会社の紹介から始まりました。同社は、1919年に東京搾油株式会社として創業し、105年の歴史を持つ企業です。

事業は主に、

①食用加工油脂事業

②石鹸・化粧品事業

③飼料事業

に分かれます。

特に飼料事業についてのお話では、「牛のゲップ」が地球温暖化に与える影響が大きいという事実に、生徒の皆さんは驚いた表情を見せていました。同社では、牛のゲップに含まれる温室効果ガスを少なくする働きがある「脂肪酸カルシウム」を飼料に混ぜることで、温室効果ガスの抑制を可能にしているそうです。生徒さんたちは「えー」という驚きの表情を見せながらお話しを聞いていました。

太陽油脂職業講話の様子

また、東山様が自身の経歴を交えながら、会社にはさまざまな職種があり、異なる部署との連携があって初めて業務が成り立つことを説明してくださいました。

そして、後半は持続可能な未来への取組についてを紹介してくださいました。

後半では、持続可能な未来への取り組みについても紹介がありました。同社では30種類の油を取り扱っており、中でもパーム油の取り扱いが最も多いそうです。しかし、パーム油の生産には森林伐採による気候変動や、労働者の人権侵害、森林に住む人々の生活の侵害といった問題が伴います。こうした課題に対応するため、同社はRSTO(持続可能なパーム油の認証団体)に加盟し、適切に管理されたパーム油を購入する取り組みを行っています。

太陽油脂職業講話の様子

さらに、パーム油の取引に関する業務では英語でのやりとりも多く、時には困難を感じることもあるものの、大きなやりがいを持って仕事に取り組んでいるとのことでした。この話を聞いた生徒の皆さんは、外国を想像しているような表情をしていたのが印象的でした。

東山様、貴重なお話しをありがとうございました。

 

2社目の講師は、株式会社堀口珈琲、伊藤様、秦様です。

はじめに、堀口珈琲の紹介から、なぜ横浜に工場があるのかを説明されました。

堀口珈琲職業講話の様子

珈琲はほぼ輸入に依存しており、主に横浜と神戸の2つの港に輸入されるそうです。

世界で一日飲まれるコーヒーの量は?など時折、クイズを交えながら生徒さんと対話しながらお話しは進んでいきます。

堀口珈琲職業講話の様子

次に、珈琲の焙煎の様子を動画で紹介し、一日の仕事のスケジュールや内容について、生徒の皆さんに伝えられました。焙煎作業は単純な繰り返しではなく、温度や環境によってかかる時間や仕上がりが変わるため、細かい調整が必要になります。秦様は、焙煎前の豆の状態を見極めながら作業を行っているそうです。

普段、生徒さんたちが何気なく飲んでいるコーヒーも、さまざまな職種の人々が関わり、支えられていることがわかりました。

堀口珈琲職業講話の様子

堀口珈琲では、品質向上のために生産地との直接的なやりとりを行っており、そのため海外出張が多いそうです。この仕事に就くには英語が必須であり、スペイン語も話せるとより良いとのことでした。また、どの職種においても「コミュニケーション力」や「協調性」が非常に大切であると教えてくださいました。

最後に、生徒の皆さんは、普段何気なく飲んでいる珈琲の裏側にある努力や工夫に驚きつつ、興味深く話を聞いていました。

伊藤様、秦様、貴重なお話をありがとうございました。

 

3社目の講師は、株式会社北海ボーリングの小倉様からお話しをいただきました。

北海ボーリング職業講話の様子

同社の仕事は、地質調査や溶岩の流れる方向の予測、掘削した部分の分析などを行い、海に橋をかける際に地盤が頑丈かどうかを調べることです。地質は、私たちの生活や歴史に関わっており、安全なインフラ整備に欠かせない要素であることがわかりました。

小倉様は1986年の三原山噴火がこの仕事への興味のきっかけだったとのお話しです。そこから、大学時代も火山についてを調査し、現在に至ります。

北海ボーリング職業講話の様子

講話の後半では、地質を調べることで生き物の生態がわかることや、時には化石が発見されることもあるといったお話がありました。生徒の皆さんの興味もどんどん高まっていき、実際に発見されたアンモナイトや鉱石に触れる機会もありました。

「これって生きてるの?」「えー、すごい!」と、生徒さんたちの驚きや感動の声が飛び交いました。

北海ボーリング職業講話の様子

小倉様は、この仕事を「宝さがし」だと表現していました。もちろん仕事なので大変なこともあり、結果が求められることは当然ですが、それでも楽しんで取り組んでいると笑顔で語ってくださいました。

最後に、生徒の皆さんは地質調査の奥深さとワクワクする発見の魅力を感じながら、お話を聞いていました。

小倉様、貴重なお話をありがとうございました。

 

4社目の講師は、株式会社JNCの熊谷様です。

JNC職業講話の様子

JNCは国や県が管理している自然資源を利用することを認可されており、最大限かつ自然環境に配慮した「水力」を利用した産業を行なっております。

JNC様の理念である「よろこびを科学に」「明日につながる素材をつくり、科学の力で未来を守る」という言葉を通し、「知ること」が未来を守ることに繋がっていくという重要なことを教えていただきました。科学やものづくりへの興味を深めるきっかけとなり、生徒の皆さんはそれらを身近に感じられたようです。

科学やものづくりの可能性について具体的かつ親しみやすく伝えるもので、生徒の皆さんにとって学びの多い時間となりました。

株式会社JNC熊谷様、貴重なお話をありがとうございました。

 

5社目は、株式会社ロマックの鈴木様、尾田様、菊池様です。

ロマック職業講話の様子

最初は株式会社ロマックの鈴木龍之介様、尾田亜矢様、菊池麻予様からのお話です。

交通安全施設全般と車止めの設計・製造・販売・施工を行っている企業で企業理念の頭文字を取ってロマックと名前を付けたそうです。

生徒の皆さんの身の回りの道路に立っているポールやガードレール、車止めなど、見たことあるばかりで関心が高まっていました。その中でも今回は営業部のお話をしていただきました。

営業という仕事にまだ馴染みのない中学生の方々へ、営業は販売や交渉を行う仕事でお客さんが必要なものを提供しに行く仕事とお話しくださいました。

特に営業はたくさんの人に出会えて、多くの人と仲良くなるチャンスが特に多い課で営業の楽しさややりがいを、エピソードを交えてお話しくださいました。

ロマック職業講話の様子

中学生にはまだまだ先の話ですが、社会人になると出会いの場がかなり少なくなります。将来家庭を築き、夢を叶えていく過程におきパートナーの存在は重要であり、そんな状況においても出会いの場が他のどんな仕事よりも生まれる営業はおすすめの仕事だそうです。

名刺交換をするロマックの社員と中学生男子

最後は、実際に営業をやっていくうえで必須の名刺交換を生徒の方全員と行いました。

改めて自己紹介をしてきっちりとごあいさつを交わし、恥ずかしがっている反面これから必ず経験することを今から体験でき貴重な講話をしていただきました。

会社オリジナルのキーホルダーを中学生に配るロマック社員

営業の一環でオリジナルのキーホルダーをいただき生徒の皆さんは大変満足しておりました。

たくさんの興味を持っていただいて大変有意義な時間でした。

株式会社ロマックの鈴木様、尾田様、菊池様、ありがとうございました。

 

今回の職業講話を通じて、生徒の皆さんはさまざまな業界や職種の魅力、そして社会で働くことの意義について学べたように感じました。それぞれの講師の方々からのお話は、生徒さんたちにとって、新たな視点や具体的な将来像を描くきっかけになったように思います。ご協力いただいた企業の皆さま、心より感謝申し上げます。

はまっ子防災プロジェクトは、今後も地域の輪が広がり地域社会の好循環ができることを目標に学校と企業をつなぐお手伝いをしていきたいと考えます。

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